原因不明の不妊を乗り越えて自然妊娠~40代女性(佐賀県)

このエントリーをはてなブックマークに追加

原因不明と言われ、病院での不妊治療(高度医療)を度重ねていらっしゃいました。
どのように乗り越えていかれたかを簡単にご紹介させて頂きます。

20160623_1.jpg

妊娠までの経緯


ご結婚が30代後半と年齢が高かったため、結婚後1年で病院での不妊治療をスタート。

ご夫婦ともに働いていたため、夕食の時間も遅く、就寝時刻も0時すぎになることが多かったそうです。朝食は毎日パンかシリアル、忙しいなかで簡単にすませていたそうです。

ご主人は休みが月4回取れれば良いほうで、仕事のストレスや疲れが気になっておられました。奥様は以前、病院で子宮筋腫があることを指摘されていましたが、妊娠には問題ないとのことで経過観察中でした。

病院での検査で原因はとくに見当たらず、40歳から人工授精1回、体外受精6回を試みましたが妊娠に至らず、体質改善を目的に来店されました。


その頃、ご本人の心持ちとしては「病院での治療は、やれるだけのことはやった、あとは体調を整えて自然にまかせよう、赤ちゃんが来てくれたらいいな」という感じでした。

何が何でも赤ちゃんを・・・という印象は全くありませんでしたので、ご自分とご主人の体質改善をコツコツと冷静に積み重ねていかれました。

具体的なお悩みとしては、不正出血がたびたびあることでした。子宮筋腫がある場合、排卵誘発剤中止により出血を招くことがよくあります。

天然の栄養素、自然薬や漢方薬を併用しながら2周期で不正出血はおさまり、そのほか慢性の頭痛や月経前の胸のはりも改善され、徐々に健康レベルを上げていかれました。

毎日の生活習慣では、特に食事の養生を中心に体質改善をして頂きました。

カチコチのからだをほぐすために、温灸器を毎日役立てて頂き、リラックスの時間をつくってもらいました。

体づくりを始めて8か月目に自然妊娠されましたが、その時はごく初期の流産でした。
赤ちゃんに一歩近づいたことをお伝えして、半年もたたないうちに又赤ちゃんが来てくれることを期待できると話しました。

そして3か月後に妊娠、今は日に日に大きくなっていくお腹を見守っています。

20160623_2.jpg

待望の赤ちゃんよ!

一般的な不妊原因とは


卵管障害


精子や卵子・受精卵の通り道である卵管が、何らかの原因で詰まることで 妊娠が難しくなってしまう状態です。女性の不妊原因で最も多く、 約30~40%を占めると言われています。

排卵障害


卵巣内で卵が育たない、あるいは育っても排卵しない状態。 女性不妊の4分の1がこの排卵障害だと言われています。

着床障害


子宮内膜の状態が悪いため、受精卵がうまく着床できず妊娠の確率が 下がってしまう状態のことです。

子宮内膜症


子宮の内側にある内膜が、何らかの原因により子宮内部以外にも 発生してしまう病気で、重症になると卵管を詰まらせ、卵管障害を引き起こすなど、卵巣に発生すると排卵障害を招く原因となってしまいます。

黄体機能不全


排卵後、卵胞は黄体と呼ばれるものに変化し、女性ホルモンの一種で ある黄体ホルモンを大量に分泌します。そして、黄体ホルモンの分泌 により受精卵が着床しやすいよう子宮内膜が増殖して行きます。 しかし、黄体ホルモン分泌が弱いと子宮内膜が増殖せず着床障害を 招いてしまいます。この状態を黄体機能不全と呼びます。

高プロラクチン血症


出産時、乳汁を分泌させるために脳下垂体から分泌されるプロラクチン というホルモンが、妊娠していないにも関わらず多量に分泌される 状態のことです。

このホルモンには生理や排卵を抑える働きがあるため、黄体機能不全や 排卵障害を招き不妊症の原因となってしまいます。

機能性不妊


さまざまな検査をしても原因が見つからない、そんな原因不明の不妊症を 機能性不妊と呼びます。不妊症の約一割を占めていると言われています。

機能性不妊


性交渉によりクラミジアや淋病などの性感染症にかかると、子宮頸管や 卵管に炎症を起こし、不妊の原因となることがあります。自覚症状がほぼ 無いことから年々世界的に増加していると言われています。

性感染症は、産道感染により生まれて来る赤ちゃんが結膜炎や肺炎に かかってしまう恐れがあるため、出産前に治療しておく必要があります。

抗精子抗体


本来異物ではない精子を異物であると認識し、排除しようとアレルギー 反応を起こしてしまう抗体のことです。抗精子抗体は主に、子宮頸管から 子宮頸管粘液、子宮腔、卵管内などに発生し、進入してきた精子を拒絶 してしまうことから妊娠の確率が下がってしまいます。

乏精子症


精子の濃度が著しく低く、20×106/ml(2000万匹/1ミリリットル) 以下のものを言います。ただし、体調や環境によりばらつきが非常に 大きいため、診断には複数回の検査が必要です。

乏精子症


精子運動率が50%未満、または高速に直進する精子の率が25%未満のものを言います。ただし、乏精子症と同じく、ばらつきが大きいため、 診断には複数回の検査が必要です。

現在のところ、原因究明が一番難しいとされています。

より詳しくは➔日本生殖医学会ホームページ
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa04.html

20160623_3.jpg
疲れは溜めないようにしなくちゃね!

日常生活における不妊の原因はコレ!



  • ①食事の偏りによる栄養素不足(現代型栄養失調)

  • ②睡眠不足による体の疲れ

  • ③ストレスによる脳の疲れ、ホルモンバランスの乱れ


①食事の偏りによる栄養素不足(現代型栄養失調)


毎日、口から入る食べ物が私たちの血となり肉となります。
不妊のご相談にみえるご夫婦の食事や嗜好品の内容をうかがうと、まずとても気になるのが
コーヒー/チョコレート/菓子パン/冷凍食品/コンビニ食あとは、主食にご飯粒をしっかり食べていないことです。

忙しくて、一日三食規則正しい生活が難しくなったのでしょうか?
世の中に便利な加工食品が多くなったからでしょうか?
ごはんは炭水化物で太ると思い込んでいるからでしょうか?
いずれにせよ、口から入るものすべてが体の材料となるので、体調への影響は避けられません。
「カロリー過多の 栄養素不足」=現代型栄養失調
つまり生命力たっぷりの食べ物でなく、パワー不足の食べ物、本当に体に必要なものを欠いた食べ物が増えているという事実があります。

天然の良質なビタミン・ミネラルを欠いた食事を続ければ、体のバランスを崩して、健康レベルは下がります。つまり自分自身の体調維持に全力投球しなければならず、子孫を残すという余力が低下します。

現代の食生活では「微量栄養素」が抜かれてしまっている食べ物ばかり口にしてしまっているのです。

原因は大きく分けて3つあります。
⑴精製(精白)した食品を多用するようになったこと 
 ex)白米、白パン、白砂糖、精製油
⑵お野菜の栄養価が極端に落ちていること 
⑶加工食品をよくたべるようになったこと 
ex)開けてすぐ食べられる袋もの、外食、コンビニやスーパーのお惣菜

現代において、100点満点の食生活は不可能。ただ、材料から煮炊きして、旬の食べ物をたべることがとても大切です。

②睡眠不足による体の疲れ合


睡眠は三大欲求の1つです。食欲・性欲・睡眠欲。この3つの欲が脳の視床下部(自律神経をコントロールする部位)の性能を左右します。

睡眠が足りていない、または浅いと体が回復できません。自律神経は意識できないものです。知らず知らずのうちに睡眠不足で脳(視床下部)が疲れ切っていることがホルモンの乱れとなって表れます。

夜勤の多い職業や3交代制の勤務に従事しているご夫婦に、不妊の悩みが多いのもこれが要因です。誰でも睡眠不足でイライラしますね。疲れ、イライラは妊娠を望む方にとって特に気を付けてほしい症状です。

③ストレスによる脳の疲れ、ホルモンの乱れ


実はストレスと性ホルモンは密接なつながりがあるのです。

先ほどの例で、「何が何でも赤ちゃんを!」と追い詰められていないことがご夫婦にとって体質改善がスムーズにできたポイントだと思います。

カラダがストレスを受けると、脳(視床下部)は自律神経に戦闘態勢を命じます。そしてストレスが続くと脳はストレスに対抗するためのホルモンを出すよう副腎に要求します。これが抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールで、カラダが戦うために備えるのです。

なんと、このコルチゾールの原料と、卵巣で造られる黄体ホルモンや卵胞ホルモン、さらに男性ホルモンの原料は同じ"コレステロール"なのです。

つまりストレスを受け続けると、カラダは常に大量のコルチゾールを造り続け、原料であるコレステロールは使われ続けます。

副腎にコレステロールを奪い取られることにより、卵巣や精巣には十分な原料が届きません。よって性ホルモンが十分に造られなくなるのです。

例えば、精神的なショックで月経が止まることや、マラソンの女性選手の生理が止まるケースなども、これにあたります。そして仕事や介護のストレスや妊活ストレスで、月経不順や不妊につながるのも同じ理由と考えられます。

赤ちゃんを迎えるには、戦うホルモンではなくリラックスホルモン(安心ホルモン)が大切なのです。

20160623_5.jpg

ストレスがひどければ、性ホルモンの働きは乱れますし、性ホルモンが働こうとすればストレスに対応できなくなります。よって分かりやすい症状としては、前者が月経不順、後者が月経前のイライラ(月経前症候群)にあたります。

20160623_4.jpg
栄養と休息が必要なのよ!

原因不明の不妊の対処法


必要な栄養素を十分に摂ること(食養生)


妊娠しやすい体にするために、毎日の食生活の見直しをおすすめします。
基本は朝食から・・・旬のお野菜の味噌汁、ごはん、漬物。

私たちの祖父母、それ以前の世代の食生活、つまり和食、粗食、草食にしていくことが妊娠への近道となります。(もちろん100点満点の食事は難しいものです。手軽に摂れる天然の栄養素を、ご夫婦で役立てて頂いています。)

十分な睡眠をとること(生活習慣)


夜10時~夜中2時まではホルモンのゴールデンタイムと言われています。

自分の性ホルモンが造られる時間です。この時間帯に熟眠できることは妊娠しやすい体に前進します。テレビやスマホで夜更かしは禁物です。(妊活情報を夜遅くまで閲覧することは、かなりの矛盾です。)

睡眠は最大のリラックスです。十分な睡眠をとって、ホルモンバランスを整えましょう。

リラックスした毎日を過ごすこと


仕事や介護などのストレス、不妊ストレスをたくさん抱えていませんか?

そのストレスが脳を疲れさせ、ホルモンバランスを乱します。

これから妊娠に向けて、リラックスホルモン(安心ホルモン)を増やしていくのです。

自分が心地よいと思うことをいろいろやってみて下さい。例えば、リフレッシュにスポーツをはじめる(ヨガやストレッチ)、好きな音楽を聴く、温泉に入る、温灸をする、ご主人とウォーキングする、夫婦生活を楽しむなど・・・

妊娠への体の準備として、仕事のウエイトを減らすことも考えてみて下さい。

ご夫婦で前向きに赤ちゃんを迎えるために、しっかり向き合っていくことも大事ですね。

不妊ストレスから抜け出す方法
http://www.healthy-miyazaki.com/blog/2016/03/post-111.html

まとめ


体と心のリラックスが妊娠への一歩に

「病院で検査したけど特に原因はないと言われ・・・」
実は、不妊で悩むご夫婦の中でも"病院で原因が分からない"カップルが一番多いのです。

何故でしょうか?

カラダの状態は、毎日口にする食べ物でも変わりますし、心(喜怒哀楽やストレス)の影響を強く受けています。原因を探るための検査ですべて把握できるものではありません。

妊娠しやすい体 ⇄ ⇄ ⇄ かろうじて妊娠 ⇄ ⇄ ⇄ 不妊体質
この境界はどこで決まるのか...思いめぐらせば、「体の健康レベル」という言葉に至ります。

不妊の原因には様々なものがあります。

女性の場合、原因として病院で様々な病名がつけられることも多々あります。例えば高プロラクチン血症や多能性卵胞症候群、卵巣嚢腫などは比較的分かりやすい病変といえます。

病変にいたるまでには長年積み重なった血行不良や水分代謝不良、それにつながる間違った生活習慣が原因になっていることが多いのです。

授かりにくい原因がないわけではありません。医学的診断名のつかない原因が日常生活のそこかしこにあるように思います。

今回ご紹介した40代女性が、原因不明の不妊から自然妊娠にいたったことに関して、体質改善のための食養生をご夫婦で実践されたことに加え自然の栄養素、漢方薬を取り入られたことは、とても大きなことだったと思います。

そしてもう一点、なんとしても妊娠!という追い詰められたプレッシャーが少なく、ストレスで体のホルモンバランスが崩れることが少なかったことも大事なポイントだったと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

漢方のことなら、
おまかせください。

「私って不妊タイプかも?」と気になっていらっしゃる方が増えています。 なかには、結婚前から「赤ちゃんを授かりやすい体づくりを」と来店される方もいらっしゃいます。 「結婚したらすぐ赤ちゃんができるものと...
薬局で鎮痛剤を求める方が増えています。その中でも特に気になるのが 生理痛を訴える若い女性です。 「痛みでつらく、授業も集中できない」 「仕事にならないくらいきつい」 「痛くなってからでは遅いから...
赤ちゃんを母乳で育てたいと望む妊婦さんが96%以上であるなか、実際に母乳で育てているお母さんは50%にも満たないそうです。 おっぱい生活を順調に送るために、母乳外来をおすすめします。 母乳で愛情をたく...
妊婦さんは病気ではありません。よって体調が良ければ普段と同じように生活して大丈夫です。 ただし妊娠中は体温調節が難しいので、夏の暑い時期や季節の変わり目などには注意が必要です。夏バテしてから対処法を実...
赤ちゃんを望むのに、なかなか授からない・・・そのストレスがまたさらなるストレスを呼び、ますます妊娠から遠ざかる、そんなご夫婦にお会いするたび、何とかしてその悪循環から抜け出してもらいたいと思っています...
不妊で悩んでおられる方で、もし日常的に体をあまり動かしておられなければ、まずはウォーキングを始められるのはいかがでしょう。 ウォーキングには、不妊体質の改善にとっても良い3つの効果があります。 1、全...
不妊治療は時間もお金もかかり、ストレスも相当なものがあります。またホルモン治療の副作用などで心身ともに消耗してしまう方も少なくありません。 そんな中で離婚という結果になってしまう方も少なからずおられる...
不妊治療には、とにかくたくさんのお金がかかります。特に体外授精をはじめとして、高度生殖医療となると、ある程度まとまった金額が必要になりますね。 ただ、ありがたいことに多額の医療費を支払った場合には、不...
35歳以上で出産することを高齢出産と言い、50歳以上での出産を超高齢出産と呼びます。 不妊治療に限らず、その後の妊娠・出産という大仕事は体力を多く使うため、高齢になればなるほど、体に負担がかかります。...
今日は平日でしたが、 お盆前で 朝の広場には、 いつも土曜に開かれる 朝市が立ってました。 威勢のいいおばちゃんたちと 地域の子供たちが 一緒にラジオ体操を するのは実は初めての事です。 にこやかな朝...
今日も暑いです。 裏手にある明倫小学校からは プールに来ている子供たちの歓声が聞こえてきます。 夏の抽選会で花火セットが当たって喜ぶ女の子。 ちょっとブレちゃいました(^^;) さて、 こんな日は、の...
昨日は水俣の 「海と夕焼け」というホテルに泊まり、 今朝は、近くの 「星野富弘美術館」にお邪魔しました。 小さい美術館ですが、 たくさんの温かい心をもらいました。 さて、 水俣病と聞いても、 おそらく...
昨日の激しい雨がうそのような晴天! 今日は母乳育児談話会(ヘルシーマザーの会)でした。 お店の中も赤ちゃん達の笑顔で快晴です。 前半はアブラの話でした。  現代の日本人は40年前と比べると、 なんと約...
いい季節になりましたね。 日が昇るのも早くなりましたが、 「春眠暁を覚えず」の故事のとおり、 ふにゃふにゃと惰眠をむさぼる今日この頃です(^^;) 街の桜は今年は一気に咲いて散ってしまいましたが、 い...
朝晩は寒いですが・・・ 日中はまだまだ暖かくて助かります。 今日は、例月のマザーの会 「ベビーマッサージ」をやりました。 これから寒くなっていくでしょうから、 今年は、これが最後のベビーマッサージにな...

宮崎薬局
子宝カウンセラー・管理薬剤師  宮崎 佳詠子

女性のカラダはホルモンバランスによって大きく体調が左右されます。 そんな女性が本来もっている力を引き出すお手伝いができれば幸いです。


ヘルシーみやざき鹿島薬局
管理薬剤師  宮崎 法幸

東京薬科大学卒業後、都内企業にて医薬品販売を学ぶ。 その後、農業に携わる時期があり、食と農と健康の関係を詳しく学ぶ。 薬剤師、温熱整体療法士。

〒843-0024
佐賀県武雄市武雄町大字富岡12506-3
電話:0954-26-8222